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下手の横好きチクチク披露・裁縫

ひっそり日記と重なる部分もありますがお裁縫備忘録。別のブログに載せていましたが2014年6月末に閉鎖されたので移してみました。こうやって改めて見てみると、今でもバンバン愛用しているもの、着倒したもの、さらに別なものへと作り直したもの、色々あります。その後のチクチクは「ひっそり日記」に載せています。(2014/07/06記)

2014.5.12ベスト
いつものサンプランニングの型紙で作成。「かんたん」マークはついているがなかなかどうして、難儀しました。一番やっかいだったのは最大の見せ場と思われる「箱ポケット」なぜか皺が寄ってしまいました。
色が上手く出ていませんが、実際はもっと茶色です。
ベスト  ベスト背中側
背中はこんな感じ。やっぱり手縫いなので、布端の始末はきれいに見えるようバイアステープでくるみました。
出来映え・・・当然、近くで見てはいけない。やはりポケットのつけ方にまだまだ工夫が必要か・・・。にもかかわらず、夫への誕生日プレゼント。しかも二週間も遅れて。
2013.12.29手甲
今年は、というか今年もだが、お金も無いので夫へのクリスマスプレゼントは手づくりとなる。 布バージョンと、革バージョンをご用意する。革バージョンは夫が以前買った革パンの裾を切ったら、あまり布がちょうど手甲の形になっていたのでそのまま利用。
布手甲 革手甲
大きさは、現在夫が使っている手甲に合わせて何となく作る。以前にも作ったが「妻の作る手甲はなにか締めずらい~」と今ひとつ不評であったのだが今回は如何に・・・・・・。でもやっぱり近くで見てはいけないという出来なのでありました。
2013.9.23作務衣
作務衣 むかーし、夫がアジアン雑貨を売っているお店で、「襦袢かなんか作ったら?」と布を買ってきてくれた。本来はベッドカバーなどに使うんだろう大きな サイズで量は充分。綿で織りが粗めなのでなんとなくガーゼっぽく肌につけるには良さそう。ただ「鳥獣戯画」の柄が一方向なので、そのまんま襦袢は難しいか なぁというのと、いわゆる裾捌きは悪そうだなぁなどと考えていて、手つかずのまま 部屋のぼろ隠しとして使っていた。 この夏サンプランニング「フィットパターン・サン」シリーズの「くつろぎ着さむえ」」で作務衣を一着作った。 この作り方だと、肩で接ぐので、柄が一方方向でもおかしく無い。ということでMY作務衣作成。 所々 布の色が変わっているのは、ぼろ隠しに使っていた時、日焼けして色が褪せてしまったのでした。 出来映え・・・もちろん近くで見てはいけない。サイズは合っているのだが、もう少し上着の丈が短くてもいいかなぁと思う。
2013.8.19ロンジー4号と長袖開襟シャツ
四度目のロンジーは「東スカート」型。とはいうもののやはり「東スカート」をはいたことはもちろん、直接見たことも無く、どうもこういう感じらしい、ということで作ってみた。「東スカート」というのは、踊りを踊る方の裾よけで、普通の裾よけに一巾(36センチぐらいでしょうか)分をたして筒状にし、多少裾が乱れても足が丸見えになるのを避けられる裾よけなんだそうである。筒状ではあるが、普通の裾よけと身につけ方は同様で、上前、下前の位置を決めて着用する。ということでロンジー4号はだいたいの形として巻スカートに一巾つけたくらいの寸法にして紐もその辺りに付ける。
ロンジー はき方もこっちの方が裾すぼまりにしやすく、安定してはけるような気がする。
併せてシャツも作る。もちろん元の型紙はサンプランニング「フィッ トパターン・サン」シリーズの「アロハシャツ」なのだが、長袖にしてみた。どうも最近、腕をにょきにょき出すのもいかがなものか、という気になっていて、 夏でも涼しい長袖は作れないものか、と思っていた。ということで、アロハの型紙の袖をそのまま伸ばして長袖にした。
開襟長袖シャツ 長袖アロハと言いましょうか、長袖開襟シャツと言いましょうか。こういう「開襟シャツ」というのは変に水色というかシンプルな色で作ると、作業着とか、お掃除の制服みたいに見えてしまうことがある。んで、柄物で作らねば、と作ってみたのだが、なんつーか、おばさんにありがちな妙に派手なシャツになってしまいました。
開襟長袖シャツ背中側わかりにくい写真ですが、背中側です。
布全体そもそもこの生地、もちろん広巾なのだが、一巾ごとに柄が染め分けられている。値札には「浴衣地」とあったのだが、どっちかというと「のれん用」のような気がする。
布拡大しかし、綿100%で、織りが綿絽というか網状になっているので、確かにすーすーする。
出来映え・・・近くで見てはいけない。ロンジーはいてみたら風がずいぶん通って、かえって冷えてしまうかも、と思うくらいである。透け透けでもあるので下着の準備は万全にする必要はあります。
2013.8.7ワイドパンツ
ワイドパンツ 今回は自分用に作りました。もちろん型紙はサンプランニング「フィットパターン・サン」シリーズ「イージーワイドパンツ」 「超かんたん」マークがついていて、さすがにコレはカンタンでした。ウエストゴムゴムパンツです。 出来映え・・・とは言うものの近くでみれはいけない。モモ太なため、試しに内もも側に足し布をしてさらにゆったり目にしてみたが、これはしなくても良かったかなぁ、と思ったりもしている。超ワイドパンツになってしまった。色柄とも関係するが、夫には「袴みたい」あるいは「もんぺみたい」と言われている。
2013.8.3長袖シャツ
長袖シャツこれもまた、冷え性の夫のための長袖シャツ。素材は浴衣の反物を使う。いくぶん涼しいか?またもやサンプランニング「フィットパターン・サン」シリーズ「長そでシャツ」いわゆるちゃんとした「シャツ」で、袖の所にはアキとカフスがついている。
シャツ袖口 型紙には「かんたん」マークがついているが、どうして、どうして、やっぱり慣れないと、なかなか「かんたん」とは言えないのでありました。しかし、あたり まえだが手順どおり縫っていくと、できあがるのである。いままでより、心持ち本格的なので、自分でも驚くが、やっぱりうれしい。
出来映え・・・もちろん近くで見てはいけません。柄あわせもちょっと左右対称すぎるなぁ、という感じ。袖はアキのところで足し布をしました。
2013.6.27作務衣(夏用)
冷え性の夫は夏でも長袖である。市販の夏のおくつろ着は甚平さんの半袖半ズボンが多いので、夏用の長袖・長ズボンの作務衣を作ってみた。
作務衣 作務衣の上着は型紙が無くてもいいんじゃないか、と思っていたのだが、型紙を使うとどのように作るんだろうと、ふと思い立ち、いつものようサンプランニング「フィッ トパターン・サン」シリーズの「くつろぎ着さむえ」を使用。肩で接いでいる分だけ、脇や肩線、裾線などが傾斜しているようで、やや立体的になっているいの かもしれない。ただし、この型紙ではズボンが前開きにならない。殿方にはやはり前開きファスナーが必要とのことで、以前買うだけ買ってまだ作ったことはな い同シリーズの「メンズイージーパンツ」の作り方を参考にファスナー付けチャレンジ。
ファスナー部分 いやー、そもそものファスナー付けの仕組みというか成り立ちというかがサッパリ判っていないので、なんだか良く判らないまま作り、作り終わっても判 らないまま、という状態。昔、家庭科の授業でもやはり同様で、先生に言われるまま縫って、しつけ糸をとったらファスナーになっていたという感覚を思い出 す。でもファスナーの形になってはいるので結構「おおっ!?」という気持ちにはなる。
保多織り拡大使った布は香川名産・保多織の反物。とあるバザーにて購入。木綿着物に関するムックや雑誌などを見ていると、よく名前は出てくるのだが、ちっともイメージできないでいたので「これが保多織かぁ」とじっくり眺める。 よく「ワッフル織のようだ」と形容されるが、ワッフル織という感じはもたなかった。単純な平織りではないのは触ると分かるがこちらに布織の知識がないせいもあって何とも形容しにくいが、しじら織りなどのさらさらした織り方の、シボシボがない感じ、という印象。 柄による裏表の違いはほとんど感じないが、よーく触ってみると、ぼこぼこした手触りの方と、つるつるとした手触りの方がある。うっかりどちらが表なのか確認しないまま、広げて水通ししてしまったが、ミミの感じからボコボコというかざらざらした方を表側とした。 出来映え・・・もちろん近くでみてはいけない。 反物なので型紙通りに取れるわけもなく、ギリギリ間に合いそうな箇所は縫い代を無視して狭くとり、袖や、パンツ後ろ身頃側には足し布をした。まあなんとか なった。中肉中背っていいなぁ。ちょっとだけ余った布は掛け衿にしてしまい、ちょうど一反で作務衣上下一着分がとれました。
2013.5.20ロンジー3号と上っ張り
実はロンジーは昨年作っってあったのだが、共布で上っ張りも作った。 布が足りなくてかなりショート丈だがスカート部分が重いので良しとするか。
上っ張り ロンジー
だんだん夏になってくると、なぜか「ビバ!ロンジー」という気持ちが盛り上がる。しかし、相変わらず「裾すぼまりにかっこよく着る」というところまでいかない。 ところで和装用下着に「東スカート」といいうものがある。これは舞踊をしている方が主に付けている裾よけなのだが、これが構造がまさにロンジーであ る。踊りで動いても裾よけがはだけなくて良いそうで、最近では便利な裾よけとして、踊りをしていなくても愛用している方もおいでらしい。裾よけもコレにし て、少しでも着慣れる練習をしてみようか・・・と画策中。
作務衣用シャツ
夫は、家着(ホームウェアとかいうのか?)兼パジャマとして作務衣を着ているが、冷え性なので下にTシャツを二枚ぐらい着ている。
どうしてもTシャツだと襟もとから丸首が見えてしまうが、本人も家族も別段気にしていない。が、先日 近所の神社の学生さんから(神道学部系の学生さんらしいので、バイトというより実習かもしれない)作務衣の下には打ち合わせ衿があるTシャツを 着ているんですよ、と教わってきた。メリヤス生地で伸縮があり、衿にマジックテープがついていて、襟もとはちょっと留めて直せるらしい。
へぇぇ、世の中にはそんな物があるんだねぇと「作務衣 襦袢」とか「作務衣 下着」とインターネットで調べてみると、通販でそれらしき物はある。と は言っても実物はどんな感じなんだろうねえ、と現物捜しに街に出た。気軽な物も置いていそうな呉服屋さんに聞いてみても、作務衣の下着は 自分で打ち合わ せをして着るいわゆる半襦袢型しか扱っていない、というところが多い。一件だけ「卸のお店で見たことがある」と言ってくれたところがあったが、やはり現物 は無し。とそうこうしているある日、リサイクルショップの着物コーナーにそれらしき一着があるのを見つけて買ってみた。それは衿にマジックテープはついて いなかったが、頭からかぶるTシャツ系。
それを着て作務衣を着てみると、衿が白いせいもあって、まさにお坊さん(というか寺男)スタイル。でも襟もとスッキリでまんざらでもなさそう。本人いたく気に入った様子だが、「これはお正月の着物用にする」としまってしまった。 ということで、ちょうどメリヤスの生地があったので、日頃気楽に着られるように、自作してみることにした。
作務衣用シャツ かなり襟もとが、もたついています。マジックテープを付けないと、ぺろっと折れて普通の衿のようになってしまいそうなので、マジックテープも付けてます。
マジックテープ部分 出来映え・決して近くで見てはいけない。やはり襟もとにもう一工夫必要かも。にもかかわらず、夫への誕生日プレゼント。
2012.9.7ステテコ3号
ステテコ 世間では「ペチコート」「ペチパンツ」「ペチキュロット」「フレアーパンツ」など洒落た名前が付いているのかもしれませんが、形がフレアー型であろ うとズボン型であろうと、パンツの上、ズボンの下(含むスカート下)に穿くものを一律に「ステテコ」と呼んでいる。が、「ステテコ」と聞いてやはり一番思 い浮かぶのは「ズボン下」型でクシュクシュの生地(楊柳などですね)で作られた、いわゆる「カトちゃんのステテコ」なんであります。で、そのステテコらし いマイスステテコを元にして、また作りました。
生地・カブトムシ、クワガタ柄またむやみにカワイイ生地を使ってしまいました。
本来ならば幼稚園のボクちゃんの浴衣か甚平かパジャマでも作ってあげるような生地ですが、オバサンのステテコになってしまい、生地には気の毒ですが重宝しています。
オバサンがはけばステテコかパジャマのズボンですが、オードリー・ヘップバーンがはけばサブリナパンツになるのでしょう。たぶん。
出来映え・・・もちろん近くで見てはいけません。パジャマのズボンとどう違うのか、と言われても区別は付きません。ということでこれはゴミ出しすらも不可でございます。
2012.8.25ステテコ2号
昨年、友人(女性である)から「いやー、あんまり暑くって、家の中、フレアータイプのステテコ一枚でウロウロしてたら、小学生のムスコに『それって セクハラって言うんじゃない!?』って言われちゃって、マイサイズのステテコにあわせて、もうちょっとおしゃれな布で作ったのよー」という話を聞いた。別 に、ちゃんと型紙を製図しなくても、形に合わせてつくりゃぁOKよっ! という感じの気楽さで話していた。
「それ良いなぁ」という訳で自分もご愛用のステテコ(というかキュロットペチコートというのか、フレアパンツというのか、ともかくそんなの)の前身 頃と後ろ身頃を何となく新聞紙に形を写して、適当に作ってみた。まち針で布と型紙を合わせたまま、縫い代を適度につけて、チャコで印すらつけず、適当に切 り、そのまま一気に縫った。
ステテコ 適当に作ったが普通にはける。ステテコと言うよりデカパンっぽいが・・・。まあ、外出は「ゴミ出し」まででしょう・・・。
イチゴ柄布地はつづらの奥にあった妙にカワイイイチゴ柄。テーブルクロスの柄みたいで、どーすんだこんなの・・・と思っていたので、こんな所に活路が見いだせてちょっと嬉しい。ちょうどもう一着作れるくらい残っている。
出来映え・・・当然近くで見てはいけない。今現在着用している物を型紙として新聞紙に写す、というのはやはり、ぼこぼこしていて結構難しい。まあ。 インナーなら多少変でも どってことないので、気楽にチャレンジできるかも。正確に写せば、前身頃側と後ろ身頃側は型紙が違ってくるはずなのだろうが、そ んなことはうっちゃっておんなじ様な股上曲線で写してしまう。前後ろ逆でもはけるということか?体型まん丸だからなぁ・・・
2012.8.11浴衣地でアロハシャツ(開襟シャツ)
半袖開襟シャツ この夏やけにチクチクが進む。前回と同じくサンプランニング「フィットパターン・サン」シリーズ「アロハシャツ」の型紙を用いてシャツ作り。「浴衣地でアロハシャツ」と言えば「和モダン風」な響きがあって聞こえが良いが、昔「おばあさん」と呼ばれる人の多くはこんな感じのシャツ着てた気がする。
襟もと拡大夏場でも首元まで釦をつめて着るのが好きなので、コンパーティブルカラー(身頃の端っこに輪っかがついていて衿の下のボタンにかけても、はずしてもいいタイプ)もどきの開襟シャツにする。
しかし、私の洋裁指南書 しかのるーむ「洋裁のことを知りたい人のためにソーイングの基礎ノート」(文化出版社)によると、ただの開襟シャツ(オープンカラー)とコンパーティブルカラーではそもそもの衿のつけ方がちょっと違う。ホントに端っこにループをつけただけなので「もどき」なのであるが、着て みても問題ないので良しとする。
ボタンホール毎度のことだが、ミシンは使わず手縫い。とうとう、面倒になってボタンホールも手縫いにした。ほつれてこなければそれで良し。
しかし、手縫いが面倒なのでミシンを使うことが多いだろうから、何か本末転倒している気はするのだが、「へろへろに疲れているけど外出するのも面倒なので家でご飯作って食べた」という感じに似ているかと思う。
出来映え・・・もちろん近くでみてはいけない。しかし、この夏着られるシャツが二枚に増えて良かった良かった。
2012.7.31股引(ももひき)
鯉口、腹掛け、ときたので、次は股引である。
モモヒキと聞いて、私が思い浮かぶのは、いわゆる「ラクダのモモヒキ」と言われる茶色の毛糸のズボン下なのだが、ここでいうモモヒキはそれとは違う。
和装の際の、見えても良いしたばきといいましょうか。助さん・格さん・弥七・銭形の親分のような二枚目系も、子分ハチやうっかり八兵衛のような三枚目タイプもみな身につけている、動きやすいように着物を尻っ端折りしたときに下にはいているタイツみたいにみえるアレです。
夫は、袢纏・腹掛け・鯉口シャツで仕事をしているが、さすがに股引で仕事はしていない。夫の知り合いの中では二名ほどいらっしゃるそうなのだが、そ のお二人も実働というよりかは親方タイプなので、大将がぴしっとカッコイイ姿を決めている、という感じなのかもしれない。その股引で仕事をしている方に話 を聞くと、夏は涼しくて良いけど、冬は寒くてね~、ということらしいので、冷え性の夫には難しいものがあるかも。半乗馬ズボンの方がポケットもあるしね。
ということで、どちらかというと、お祭り衣裳としての着用が多い股引である。こんなマイナーな衣裳だがちゃんと市販の型紙がある。さすがサンプランニング「フィットパターン・サン」シリーズである。「おとなのお祭り股引」という型紙がある。ということで、チャレンジ。型紙には「かんたん」マークがあるのだが、そうはいかないのが素人の哀しさ。簡単と言えば簡単だが、細かい曲線があるのでちょっとびびる。
股引は腿がぴちっとしていないとかっこ悪いらしく、既製品でもどこに合わせてサイズを選ぶかというと、腰回りでなく腿周りなんだそうである。サイズを測っ てみると、お腹周りは1Lサイズなのに、腿周りはSからMという夫。(お腹だけでる典型的中年姿か・・・)型紙を切るとき、お腹周りに該当するところは 1Lにして、腿周りに当たるところはMサイズで切り取ってみることにする。使った布地も浴衣地なので足し布をしなくてはならないかと思ったが、Mサイズな ら縫い代は全く取れないがとにかくギリギリ一杯でやや強引に間に合わせる。
ももひきできあがりはこのように。
ももひきお尻側後ろはこんな感じ 下半身を包む場合、腰巻きのように、お尻側を包んで前を隠す、というケースが多いのかな、と思うのだが、これは逆で前を蔽ってから後ろを包む、という作り。水屋着などの簡単袴などもこんな造りのものがある。
出来映え・もちろん近くで見てはいけない。夫に試着して貰ったら、ちょっと膝の辺りがきついという。正座しにくいかも。
しかし、昔のヒトはよくこんな細かい造りのものを作ったよなぁと思う。いくら布幅が狭いものしか織れなかったとはいえ、西洋風のズボンの方がずっと楽に作れそうなものなんだろうに。ダブダブな感じが嫌だったのかなぁ。 股引という微妙に「粋」とか「いなせ」」というような美学が見え隠れする衣裳はサイズ設計とか難しそうだなぁと思うが、この「大人のおまつり股引」 はよくできてると思う。。サンプランニングの型紙の良いところは、丈と幅がそれぞれ選べて、多少規格外のサイズの人間でもマイサイズパターンが作れるとい う所なのだが、この股引だとさすがに、スポーツかなんかやっていて極端に腿が太いとか、ふくらはぎぴっちり、というタイプには多少の調整が必要かもしれな い。
ところで「サンプランニング」というのはどういう会社なのだろう、と思っていたが、どうもジャノメミシンに関連する会社の模様。ミシン使ってなくてすみません。
2012.7.17腹掛け
夫の仕事着の一つに腹掛けがある。たいてい、お祭り用品の高級ブランド「江戸一」のものを使っているが、やはりそこそこのお値段である。作れないものかとチャレンジしてみた。
頼みの型紙サンプランニングの「フィットパターン・サン」シリーズでもさすがに大人向けはない。(子ども用ならある)。といっても我が家には実物という強い味方があるので、ともかく観察してみた。
腹掛けの構造は表側にどんぶりというポケット(どんぶり勘定のどんぶりなんだそうな)。ちょうどどんぶりの裏側には、脇がポケット口の内ポケットがある。裏地と表地で袷状に仕立てられて縫い目がほとんど見えない。 『どんぶり』もいわゆるポケットのように外側から当て布をして袋を作るのではなく、一枚の布を折りたたんで袋と前垂れになる。型紙をとってみるとこんな感じ
腹掛け型紙   型紙折りたたんだところ
右が表布(お腹正面に当たる真ん中の布)の全体の長さ。ぱたぱたと折って最終的にこの長さ(裏側の布の型紙にもなる) 夏用なので薄地の布がよかろうかと、男性用着物の通し裏に使われていたのであろうと思われる濃紺の木綿を表にする。これが花紺というのであろうか。裏にはリサイクルショップで買った旅館の浴衣をほどいて使う。
江戸一だろうが、よそのものであろうが、既製品だろうがおあつらえだろうが、我が家にあるお店で買った腹掛けはミシン縫いである。これがどこから縫ったのか全く判らない。飾りミシンはあるものの縫い目をほとんど見せない仕立てになっている。(落としミシンは何カ所か有り)
表布と裏布を合わせて裏返し、最終的に綴じたのはどうも裾らしい、こことこことは裏から返してあるとか、何とか構造を観察しつつ作成。ようやく完成
腹掛け   腹掛け内側裏はこのように
内ポケットはこんな感じ
腹掛け内ポケット 出来映え 近くで見てはいけない。 夫は服装にはあまりどうこう言わず、粋とか野暮とかに拘泥するタイプではないのだが、やはり腹掛けの紐があまり太すぎるのはかっちょわるいと思っているらしい。ということでやや細めの紐をつける。表地薄すぎて簡単に破けてしまうだろうかとちと心配。
これは手縫いで縫ったので、間違えたりつったりしてもすぐ直せるし、まあなんとか表からくけ縫いでごまかすことも可能。しかしお店の人はミシンで縫うんだ から、なにかきっと良い順番があるはずなのだが、よく分からない。やはり内ポケット口から作るのがいいかも、という気がする。 しかも江戸一はさらに胸の辺りにペン差しなど細かい箇所も多い。生地も良い生地使っているし、高いはずだよ江戸一、と納得。
2012.7.5ダボシャツ(鯉口タイプ)
以前に作った(もう三年前だよ)の高級浴衣・綿絽の反物がまだあったので、もう一枚作る。
鯉口シャツ型紙はやはり、サンプランニングの「フィットパターン・サン」シリーズの「ダボシャツ(鯉口タイプ)」
今回もポケットの柄あわせには力をいれました。
ポケット柄あわせ
背中側の柄あわせも、何かうまくいった。裾の方がちとずれたが・・・
背中柄
鯉口シャツとダボシャツの違いはインターネットで調べると色々出てくるが、浅草の祭用品店「浅草・絆纏屋」の「Q&A」に書かれていることと、たいてい同じ事が書かれてある。「絆纏屋」さんの説明の出典先はわかりませんが・・・オリジナルか。
なるほどー、と思ったのは「ダボ」の袖口には切り込みがある、ということ。そういえば確かにある。
なぜ鯉口が体にぴったりか、という理由が、ウィキペディアの鯉口シャツの項目に説明があって、これもなるほど、と思う。刺青の代わりですかぁ。なるほど龍虎だの派手な柄が多いのはそのせいなのかー。と思う。
夫の求めているのは白地に藍のスッキリ柄なので、白地の男性用浴衣地でなにか良いのないかな~、と探してはいるのだが・・・・・。圧倒的に女性柄が多いのでなかなか見つけられない。
「江戸一」という鯉口シャツ高級ブランドの既製品と比べてみると、この「フィットパターン・サン」シリーズの型紙は、やや、ゆとりがある。ボックス型のダボほどではないが「ダボシャツ・鯉口タイプ」というのは言い得て妙というところと思う。
ところで、くだらないことだが、関西方面ではこういうシャツのブランドはあるのだろうか。「江戸一」だの「関東鳶」だのが関西で大手を振っているとも思え ないのだが・・・「寅壱」ならかろうじてオッケーか?「浪華一番」とか「都の華」とか、関西ブランドメーカーがあるんだろうか。それとも関西の職人さん や、お祭りの人はこういうの着ないんだろうか。
できばえ・・・ブログに載せる以前のものを含めると鯉口シャツを作るのはこれが五着目。今までの中で一番丁寧にできた気はする。とはいうものの、やはり近くで見てはいけない、というレベルなのでありました。
2012.6.18半袖開襟シャツ(アロハシャツ?)
布地があってお金がなく、半袖シャツがすり切れたとなると、作ってみたくなるのが人情 今回はサンプランニングの「フィットパターン・サン」シリーズの「アロハシャツ」を型紙として作成。柄のせいか、アロハというより開襟シャツ。
開襟シャツ できばえ・・・やはり近くで見てはいけない。 ミシンの調子が悪いから使わないのか、使わないから調子が悪いのか、今回も手縫いでボタンホールだけミシン。しかも布地足りなくて、足し布してダサイのはご愛敬ということで一つ納めてくだされ。 チビデブ仕様がバレバレだが、ご婦人サイズでも、見た目きつきつそうかと思ったが案外ゆったり着られた。この「アロハシャツ」は男女のサイズが入ってい て、男性用で作るともう少しゆったりした感じにできるのだそうだ。サンプランニングの型紙、秘かに愛用しております。布地を変えて色々作りたくはなる。
2012.5.17ロンジーもどき2号
またまたロンジーである。Global Heart Space Projectというサイトの(番外編)ロンジーのはき方をみると紐が少し離れている。巻こうとする場合はこっちの方が紐の方向が分かれて締めやすそうである。ということで以前作って、しかも更に二部式にしてしまった「ねまき」に足し布をしてロンジーにしてみることにする。
これを巻きスカート
こうしたロンジー
はくとたぶんこうなるはずはき姿予想図
出来映え 近くで見てはいけない。足し布の所は端の始末もしていない。まあ、綻んだら繕えば良いだけのことである。
最初は。紐を外側の脇に付けて、前後ろに廻して締める方法ではいていたが、この「(番外編)ロンジーのはき方」 の説明では、はき方も、紐のあるところを内側の脇から始めている。先日作った紐が近づいているタイプでも、このはき方の方がきゅっとはけるような気がする。(気のせいかもしれない)。ただし、紐が近くにあると、紐先の向かう方向が同じになってしまうので、前を廻す側は、一度片方の紐にくぐらせて、反対を 向けるようにしないと締められない。
ただ、どちらの方法にせよ、裾すぼまりでかっこよくは、なかなかはけない。モデルとなっている方々より、ぐっと腹が出ているのが要因かもしれないが、コツとか慣れとか、一工夫とか、こまめに着崩れを直すとかあるのかもしれない。
しかし、ロンジー、ナイスである。最大の利点ははだけても中が見えない点。もちろんロンジーをはいている私をよそ様がどう見ているかは判らないが、 人目などめっきり気にしなくなった身には「ビバ!ロンジー。」である。作り方も簡単だし(まっすぐ縫えば良いだけである)ロンジー3号もきっとつくると思 う。
2012.5.9ステテコ
ほどいた袷の胴裏を利用。たぶん絹。 ステテコ ズボン系は股ぐりのカーブを切ったり縫ったりするのがおっくうで、なかなか手が出ないのだが、これは直線縫いだけで作ってみた。モモの内側にあたる 部分に衿裏の細長い布を足して、左右の足をつなぎ、お尻の方に少し足し布をする。ウエスト部分を縫うとき、お尻側に少しダーツをとって縫う。 もう少し股上を浅くしないと、おトイレの時困るかも。丈ももう少しちゃんとと測った方がいいですな。かなりダボダボ気味だが、もも太なのでこれくらいあると楽。 もっとちゃんとした布で作れば、ワイドパンツとしても可能かもしれないが、お尻の当て布がやはり気になるかも。ダーツやギャザーをうまくとれば目立たないか。
できばえ・・・いつも適当だが、更に輪をかけて適当に縫ったので、近くで見てはいけないどころか、遠くからもみてはいけない、という出来。ただ、作り方そのものは、お、これいけるかも、という気になる。憧れのシルクのステテコがこんなところで体現できるなんて非常に嬉しい。ただし色落ちは確実なので、白い物と一緒に洗ってはいけない。
2012.5.6ロンジーもどき
ロンジーというのは筒状でなおかつ巻きスカートの様に身につける、ミャンマーの民族衣装(かつ、現在でも日常的に用いられる衣裳)であるらしい。アウンサンスーチーさんが身につけているロングスカートを思い出すと「ああ、ああいう感じか」と思い浮かぶ。ロンジーというのは総称らしく女性用はタメイン というらしい。実はロンジー、実物は見たこともなく、もちろんはいている人を身近にみたこともない。ミャンマーにも行ったことは無い。
新聞に、日本の布団皮用の布が「ロンジー用」としてミャンマーの方々に人気、という事が載っていた。読んでいる内に「ロンジー」なるものをはいてみたいと思う様になり、インターネットでちょっと調べてみた。
ミンガラーネットのロンジーの作り方をはじめ、世間様にはロンジー愛好家が多くいるらしい。しかも簡単に作れそうだ。要は筒状にして紐を付ければオッケーらしい。ということで作ってみた。
ロンジー 作ってはみたものの、やはり何かと不明な点が出る。作り方も、はき方も懇切丁寧に解説してくれるサイト(ミャンマーの旅行会社ページなのか?)などその他にも多くあるのだが、「ええっ、ここどーなるの?」と思う節が沢山。まぁ、人それぞれの着方があるという事なのだと思います。ロンジーも奥が深い。
とりあえず、紐を脇にしてはき、巻いた布は紐で押さえると言うことにする。裾は耳のまま。そのうち現地の方が着ている実物を手にしてみたいが、日本で買うと高そうだなぁ。
ロンジーの一番いいなぁと思うところは、基本は筒状なので、ちょっとくらいはだけても、横座りしても中が見えない所。日本も腰巻き文化圏だったら良かった のになぁ。南国に比べるとちょっと寒かったのかなぁ。でも布は結構な量使います。フツーの腰巻きだと1.5メートルもあればオッケーだが、少なくても 1.7ぐらい、私の様におでぶさんだと2メートルは欲しいところ。でもまぁ、着丈分で安い布を買って気楽に作れます。
できばえ・・・・夏用に、薄手の生地を使ったので、はくと透けてしまう。下履きに注意すべし。やはり布団皮程度の厚みはあった方がいいのか? 実際にはいてみると、下前というか内側の布が垂れ気味になるので、スッキリはきこなすのはまだまだ先になりそう。先ほどのミンガラーネットに載っている現地の方々は老若男女・体型問わずみなさんかっこよくはきこなしているのは慣れがなせる技か・・・。
2012.5.1巻きスカート、あるいは裾よけ
巻きスカート夏用の巻きスカートとして作成。古いつづらの中にあった生地で、あちこちきれいにはいであり、大きい一枚にはしてあったが、薄い生地だったので折って二重にした。ただただまっすぐ縫って、腰ひもをつける。
できばえ・・・真面目にアイロンをあてて腰ひもを縫うとやはりきれいに出来る。 とはいうものの、近くで見てはいけない。 一応、巻スカートのつもりだが、ヨレヨレになったら裾よけにするかもしれない
2012.4.30夏用半纏(リフォーム)
夏用の羽織をリフォーム
羽織はこんなでした 夏羽織
夏袢纏脇のマチをとり、脇の縫い代を少しだして縫い直し、袖を切り、衿を付け直す。半纏は衿を抜かないのだが、もとは女性用羽織のため、きれいに衿が抜いてあり、致し方ないので、それは そのまま縫う。
できばえ・・・近くで見てはいけない。にもかかわらず夫の誕生日プレゼント。 でもきっとこれ着ても涼しくはないだろうな、と思う。
2012.4.24フン族のパンツ
民族衣装として正しいかどうかは全く不明。
大きな布をパタンパタンと折って、下半身を入れるところと足首を出すところを作り、腰に紐を付けて「はきもの」になる。
20年ほど前「日刊アルバイトニュース」(既にその頃は「an」になっていたか?)の巻頭読み物頁に、まついなつきイラストで「フン族のパンツ」として作り方が載っていた。弟が作ってはいていて(思えばマメマメしいやつだ)、見せて貰って自分も作った。ふと、思いだして作ってみた次第。
フン族のパンツ フン族のパンツはき姿予想図
はくとこのような感じにはなる。実際には、股下の生地がたっぷり垂れるので、少し余った布を持ち上げる様にしてはいた方がスッキリする。
できばえ・・・夫には「それはいて近所うろつかないでくれー」と言われる。 背が高くて、足が細くて、お尻が小さい人なら似合うかも。 私の様に、足短く、モモ太く、お腹もお尻もでっかい人には、やはり笑える。 股下はゆったりしているので、開脚して柔軟体操とか、ヨガとか、太極拳とか、四股踏むとか、足を開く運動にはぴったり。馬にも乗れるか? 部屋着かパジャマになることでしょう。あるいははきまくって見慣れた姿にしてしまうか。
2012.3.1なべつかみ
前に作ったのが結構使いやすかったので、また作ってみた。単純な手芸です。
キルティングの布、綿テープ
なべつかみ とはいうものの、近くで見てはいけない。一枚目のほうが丁寧に始めるせいか出来がいい。二枚目の方が、廻りをうまくくるめなかった。 でも今時、こんなの100円で買えるからなぁ。考えてみれば、ちょっと味気ない世の中である。海外の縫子さんに感謝と言うべきか。
2011.8.21リフォーム・上っ張りと巻きスカート(二部式着物)
古着屋さんで激安の着物を買った。いわゆる織りの袷の着物だった。おそらく、お茶のお稽古着として着ていたようで大変に着込んであり、特に膝から下 は日焼け、シミ、汚れなどが多かった。汚れもあったので、思い切って洗ってみた。胴裏の赤い色がでてしまい、しかも縮んだ。元々のサイズも小さかったの で、ためしにちょっとほぐして、直してみようかな、と思ったが、なかなか「ちょっとほどく」などできないものである、結局裏を全部はずして、袷の着物とは こうなっているのか、と確認しただけになってしまった。全部ほどいて布になったところでもう一度洗って、アイロンをかけておく。どうしようか、単衣でも 作ってみるか、とも思っていたのだが、よれよれのところと、色あせのところがあり、そのまま縫い直すにも色々考えなければいけない、という状態だったの で、思い切って二部式にしてしまう。上着は着物袖ではなくもじり袖にして上っ張り風にした。
上っ張りと巻きスカート 写真でみると青い色が勝っているが、実際にはもう少し赤い色も感じる。
できばえ・・・近くでみてはいけない。前の糸くずもまだ所々残っていたりして・・・。 布端の始末は袋縫い。くけるのが苦手なのでこちらの方が気楽。 しかし、考えてみれば絹物の二部式なんて贅沢ではありませんか!
甚平(作務衣の上着)
夏用に上着だけつくってみた。
袖は長袖モードだが袖口がかなりあいている。これもシボシボのサッカー地。 甚平 大塚末子さんの和裁本によると甚平というのは丈がひざ裏ぐらいまであるもののことで、別に短パン・半ズボンはなくてもいいようなのだが、現在は半 袖・短パンが甚平、長袖・長ズボンが作務衣、という区分けになっている気がする。ま、どちらでもいいか。なんにしてもズボンを作るのがなんとなくやっかい なので上だけ。
できばえ・・・近くで見てはいけない。つい、面倒になり布端の始末はせずただ縫いっぱなし。
2011.7.12ねまき
本当は夏の普段着というつもりだったのだが、どうみても寝間着にしか見えない。
対丈、紐付き、もじり袖。サッカー地というのだろうか、シボシボの生地。
ねまき 生地拡大
小学生のワンピースとか作ったらいいんだろうな、と思う。それもそのはず、実家から持ってきた柳行李に入っていた生地。ホントは私のワンピースかブラウスでも作るつもりだったのだろう。
できばえ・近くで見てはいけない。「サマードレスよーん」と夫の前でご披露したら、一言「バカボン!」
追記 やはり夏は上下分かれていた方が着替えやすいので、ウエストあたり(というか衿の先あたり)で切って二部式にした。スカートはウエスト部分にそのまま紐となるように細長い布を足し布をして、元の紐は上着の裾と上着の結び紐に。ぐぐんと着用頻度アップ。
2011.5.1二部式襦袢・男物
うちの夫はお正月の3日ほどしか着物を着ない。だから着物の下着がなく、市販の袖付き半襦袢を買って着ている。市販の半襦袢は身頃がサラシでちょっと薄い。冷え性の夫は寒いらしい。ということで暖かい「うそつき」をプレゼントしようと思い立つ。
二部式襦袢 身頃はネルにする。袖と裾よけは古着屋の店頭に売っていた着物をほどいた生地を使用。着物は織りの着物のようで襦袢としては滑りが悪いかもしれないが、ま、よしとする。
この冬、ネルの裾よけを着けていたら暖かくて、暖かくて「ビバ!ネル」という気分だった。「綿のネル」というとパジャマの生地という印象だがもっと活躍していいような気がする。自分用にも冬用にネルのうそつきや肌襦袢を作ってみたくなる。
「ネル」といえばちょっとババくさいが「フランネル」といいえば、なにか素敵な響きで、エコでロハスでスローライフな「ひと手間掛けた丁寧な何気ない日常暮らし」雑誌にも似合うではありませんか。ネル復権を願うが、暖かすぎで暖房きついところではかえって辛いか???。 作り方の参考にしたのは、七緒(プレジデント社)の2号「うそつき大研究」・5号「裄と袖丈ぐらい、なんとかしたい」。そのほか和裁の本も諸々を参考にしてようやく完成。ほとんど女性用と同じだが男性用は振りをふさいでいる。(人形(にんぎょう)というらしい)。それにしても袷の袖(襦袢だと無双と言うようだが)は、かなりの布が必要になり、結構驚く。
できばえ・近くで見てはいけない。にもかかわらず夫の誕生日プレゼント。
2011.1.10リフォーム・道具袋
作業着が傷んできたが、ポケットにネームが入っているので、それを利用して道具袋を作ってちょ、と夫のリクエスト。
作業着 材料はこんなのが2着 ほとんど手を入れず、袖取って、衿とって、そこつけて、口の紐とおし作って、肩掛け用の紐つける。
道具袋 道具袋裏側
生地が厚いのでミシン利かず。手縫いでがっちり。
できばえ・・近くで見てはいけない。 あまりにも大きく不格好。終戦直後の買い出し袋かぁ、という感じ。 夫は半身にしてもう少し細身の袋がご所望だったご様子。 まだ少し残っているから希望の大きさのが作れるかも。 にもかかわらず昨年のクリスマスプレゼント。
2010.10.30うわっぱり
ジャージみたいな生地があった。ずっとおいてありましたが、ミシンでドドドドドドっと縫いました。
上っ張り 参考にしたのは「なでしこの里」というサイトで「なでしこ」さんが紹介している「上っ張り」の作り方。 手首にゴムを入れなかったので、もう少し袖口は狭くてもいいかも。白いミシン糸も目立たない生地で縦に切っても横に切ってもほつれなかったのをいいこと に、端の始末なくドドドドドドッといきました。先に袖を広げたまま袖を身頃に縫い、脇縫いと袖下を続けて縫うという、洋裁のような縫い方でミシン縫い。珍 しくミシンも好調だったし。こうなるとミシンってすごいな、と思う。斜めに切るとほつれそうだったので、とにかくまっすぐ切って、ミシン縫いで袖をやや曲 線にして、縫い代を余らせています。内側のひもなどは相当手抜きいたしました。
できばえ。もちろん近くでみてはいけません。ちょっと生地が重いかもしれない。ちょっとサイズが大きかったか。襟肩あきも広めになってしまった。細かい縦縞でよーく見ていると目がちかちかしてくる。
2010.10.12リフォーム・袖無し上っ張り
昔、レストランでお食事にお呼ばれした時、着ていくものがなかった。着る物に無頓着な私が持っているのは「よれよれ超普段着」か結婚式にでるような 一張羅があるだけで、「中間どころ」というのがない。しかもチビデブなため既製服でもお直しをしなくてはならず時間もない。しかたなく「一日で作れる簡単服」というような本を見てワンピースを作った。もちろん一日で作れるはずもなく何日かかけたが、なんとか急場はしのげた。布地はちょっと奮発してウールのジョーゼットを使用。
本人はそこそこ気に入り、その後何度か着たが、どうしてももったりするシルエットのため家族には「魔女の服」と今ひとつ不評だった。だんだん着なくなり、久しぶりに当ててみると二の腕むちむちできついし、あちこち虫食いの穴ができてしまった。さすがにもうワンピースとしては着られない。「でもウール ジョーゼットなのよぉ」という気持ちが持ち上がり、なにかにならないか、ということでリフォーム。
ワンピース袖無し上っ張り
袖を外して、裾を折り返して、真ん中縦に切って羽織れるようにした。いたって簡単だが、下手はそれなりの時間を使う。裾を生かしたかったが、両脇に ポケットがあるのでこれを生かしたかったのと(ご近所にちょっと出かける上着にポケットは大事)、虫食いが裾の方にあるので折り返してごまかした。日常に 着物を着たとき、こういうのを引っかけると仰々しさがなくなったり、帯が兵児帯だったりちょっと着崩れしたのがごまかせたり、で結構便利なのだ。身頃の上前、下前の問題もあるが洋装でもいいかな、ちと婆くさいが。
できばえ・・・近くで見てはいけません。虫食い穴もあるし、寿命は短いかもしれないが、まあここまで着れば本望でしょう。
2010.7.21長襦袢
絽の長襦袢 素材はポリエステル。
長襦袢 出来ばえ・近くで見てはいけません。
ポリエステルの生地にポリエステルの糸でするする縫えた。が、それでなくても粗い目なのに、特に耳ぐけはかえって目が雑になってしまった。するするする生地というのも縫いいいような悪いような。 かろうじて夏に間に合ったという感じだが、ポリエステルだから暑いのかなぁ。遠慮なく洗えそうだけど。しかしそもそも夏に着物着る機会あるのか。作れるのか?気合いりそうだ。
2010.6.27単衣長襦袢
シャツブラウスでも作るような感じの木綿生地で長襦袢作成。
長襦袢 とにかく縫うところを少くして、背縫いは無し、脇縫いは前身ごろ側へ倒して耳ぐけ。広幅生地なのでミミではない側がでてしまうので、ピンキングバサミ(なつかしい響きだ)まで使って簡単布端処理をする。普通の木綿糸を使ったが、もう少し細い糸(手縫いキルティング用の糸を手芸屋さんに勧められ、以前はそれを使った)の方がやはり良かったかな、と思う。色はごく薄い緑。星のような模様が浮き出ている。
できばえ・近くで見てはいけません。素敵な木綿の長襦袢のつもりだったのだが、布地の色と質感のせいか、当ててみると病院の検査服みたい・・・。内側に着るものだからさ、とはいいながら、ちょっとショック。
ちゃんちゃんこ
あるいは袖無し茶羽織? どう違うのかよく分からないが・・・
チャンチャンコ むかーし、むかーしに買ったウールスーツ地スカート着丈分ぐらいを使用。
なんであれ、人にはそれぞれ、気にすること、というのがあるだろうが、私の場合「横布・縦布」だろうか。むかーし親から「横布を使うことは避けるべし」 と、なにやら日本昔話レベルの話を持ち出され戒められたせいか、どってことないのに、つい気にしてしまう。スーツ地幅1.5メートル 長さ1メートル ちょっと。横にすれば作るの楽だなぁと思ったのだが・・・。洋服のベストのように肩で接ぐかなとも思ったのだが、胸元あたりで接ぐこととする。昔のウール スーツ地のため虫喰いもチョコチョコあるので、着古したシャツを切って接ぎ隠しと穴隠しにつかう。ついでにポケットもつける。こうなると茶羽織というより 気楽なチャンチャンコ、って感じでしょうか。
それにしても、和装の袖無しの袖というか、肩の幅がなかなか上手くつかめない。まっすぐでいいかと思うと、ウール地や厚手の木綿などのような張りの ある布だと肩の辺りがとんがって裃のようになってちょっとかっこ悪い。今回は心持内側にいれた。市販のチャンチャンコは洋装ベストのようにぐっと袖ぐりが とってある。お誂えなどとうていできないが袖無し茶羽織などといわれるのはどうなっているのだろう、と思う。絹物だからタランとするのかな?
袷風仕立て。初めは肩すべりだけつけて簡単に、と思ったが、ちょうどほどいた着物の裾廻しがあったので使ってみたら大きさがぴったりだったのでその まま裏つきにした。裏は肩で接ぐ。裏をつけると縫い代をくけるのが省けて案外楽だなと思ったが、それもこれも、表布と裏布がちゃんと合えば、の話。今回は たまたまうまくいった。話がそれるが、この裾廻しが使われていた着物をほどいたとき、表も裏も、縫い代の幅までぴったり合っていて、粗雑な私はすごーいと 思ったものでした。私には袷の着物なんかとても縫えないだろうな。
できばえ・・・近くで見てはいけない。にもかかわらず夫の誕生日プレゼント。
2010.5.1手甲
夫が普段使っている手甲から大きさを(なんとなく)割り出して作る。
手甲 実は五年ほど前に土台(?)は作っていて、こはぜを受ける紐付けで難儀し、ストップしたままだった。こはぜ付けそのものも結構難儀した記憶がある。
紐部分拡大 判りにくいが向かって左が五年前につけた紐、右が今回つけた紐。市販の手甲は紐そのものを返し縫のように縫ってあったのでマネをしてみたが、こはぜ と対応できず断念。五年間頭の隅にずっとあったが、一本通して紐をおき縫いとめるという方法ならどうだろう、とひらめきやってみたら、なんとなくうまくいった。
できばえ・・・近くで見てはいけません。にもかかわらず夫への誕生日プレゼント。
2010.3.9つけ帯
世田谷のボロ市で名古屋帯を買った。帯のサイズは標準なのだろうが、こちらが太っているのでちょっと短かった。よし、と思って二部式付け帯にしてみる。付け帯もいろいろタイプがあるようだが、だいたいお太鼓の形を整えるもの一苦労なので、ラクチンついでにお太鼓が既にできている形にしてみる。参考にしたのは「七緒 vol.17」(プレジデント社)の「Weラブ「つけ帯」」の記事。制作所要時間約2時間
付け帯 よく見るとあちこち擦れているので、お太鼓は裏側だったほうを表にしようかとも思ったのだが、やはり表は表として考えられて柄が配置されていたのであった。 一番、悩んだのが「好きな形にお太鼓の山に襞をとる」といういところだが、自分でもよく分からないのでそのまままっすぐにしておく。ランドセルみたいに真四角になってしまうのか?とも思ったが、柔らかい帯なので「ま、いいか」と思う。
「七緒vol.20」号のうしろーの方に「初心者ほど頑なに考えてしまって便利グッズを使わない」という指摘がある。その通りだよな、と思うものの 頑なになる初心者の気持ちも十分よく分かる。その七緒も、「付け帯」は小特集扱いだった。「同じ号の「和のお稽古」特集なんかよりよっぽど有用な記事だと 思ったが。とうとう付け帯チャレンジできたと言うことは、私もようやく初心者脱出なのか?いや、やはり永遠のビギナーか。
出来ばえ・・・付け帯とはいっても、やっぱり紐はぎゅっと締めたり、お太鼓はぐぐっと肩甲骨のあたりまで持ち上げねばしゃんとしないのであった。
2010.1.13舟底袖・対丈の着物
対丈の着物 四十路にはあまりにもかわいい柄のウールの反物があった。もっとおばあちゃんになったらそれはそれで可愛い柄かもしれないがそこまで待ってもいられ ない。こんな柄の着物を着る姪っ子もいない。以前作った着物もどきワンピースが、二部式にするよりもバサバサせず案外によかった。というわけで、もう一枚 作ってみることにした。今度は裾も少し長くして「対丈の着物」風。使用生地は「はままつウールのきもの・龍山印のつむぎ」見た目ほっこり触るとつるつるし た感じでなんとなくよろし。
袖内側大人の舟底袖の作り方がもうひとつよく分からなかったが「図説きものの仕立方」(村林益子 紫紅社)を参考にして、「なんとなく、こんな感じか?」 で作ってみる。縫って折って縮めたが、袖を伸ばして仕立直しするわけでもないので、いっそのこと舟底型に切って袋縫いの方がすっきりしたかもしれない。
できばえ・近くで見てはいけない。ウールの着物ってなかなか印がつかないし折り目も浮いてしまうので縫いにくい。バフバフとした縫いあがりになってしまいました。何も考えずに寸法で裁断してしまったので柄あわせももう一つ。
追記・太っているので前幅と抱き幅は通しにして同じサイズにしたが、やはり裾広がりになってしまいそうなので、脇縫いを裾から一尺五分(約四十セン チぐらいか)のところからだんだんと裾を狭めて前幅、後ろ幅ともに二分(約8ミリ)ほど狭くした。こころもちすっきりきられる。
2009.10.29リフォーム鯉口シャツ
夫の仕事の半纏(生地薄手)襟は擦り切れ、あちこち引っかけてボロボロで捨てるというのを鯉口シャツにしてみた。
脇と襟だけほどいて、前回も使用の サンプランニングの「フィットパターン・サン」シリーズの「ダボシャツ(鯉口タイプ)」の型紙を当てて脇と袖下の線を少し切る。襟はそのままずらして前たてとしてつかう。半分縫ってあるようなものだから楽といえば楽なんだが、それでもやはり慣れない者にはややツライ。
元の袢纏 鯉口シャツ  鯉口シャツ
少し色の濃いところが元々襟のかかっていたところ。襟ぐりがややカクカクになってしまった。 できばえ・近くで見てはいけない。脇から袖下にかけて袋縫いをしたのだが、中表で縫うとき際を縫いすぎて縫い代が出てきてしまって、はみ出たところをあわてて切る。失敗失敗。
2009.9.11対丈の着物風ワンピース
あるいはワンピース風の対丈の着物か?
対丈の着物風ワンピース 紐をつけて帯なしでも大丈夫。左手の脇だけ紐通し用に少しあけてある。それにしても、対丈の着物って楽は楽だが、腰紐と胸元のバランスを紐一本でとるのが かえって難しそうに思うのだが。腰紐の位置がどうしてもウエストの辺りにきてしまうし、やっぱり裾が広がり気味になるし。着物と思わず、ワンピースだと思 えば裾の広がりはあまり気にならない。 袖はもじり袖というタイプ。もちろん単仕立。写真には写ってないが、肩当と居敷当ては着なくなったワイシャツの身頃を切って使用。布はバザーで買った木綿の「ぜい多く縮み」(ぜいたく縮み)
出来ばえ・近くで見てはいけない
「やっぱりフツーに着物として作ったほうがよかったかなー、でもそれじゃあ、あんまり着ないしなー」という気持ちが浮かんでは消え浮かんでは消え。着た感じは色合いのせいか道着みたい。体型はまるっきり違うが古武道のなんとか先生みたいだ。
2009.6.12ダボシャツ
「涼しい鯉口シャツが欲しい」という夫のご要望があり、昨年 生地まで買っていただいたので、これはともかく一枚は作らねば、ということでダボシャツ。
ダボシャツ 夫によると「鯉口シャツ」と「ダボシャツ」は違うものらしい。「鯉口」の方が体のラインにあっていてすっきり着られるつくりになっているような感じか。今回はサンプランニングの「フィットパターン・サン」シリーズの「ダボシャツ(鯉口タイプ)」の型紙を使用。 生地は高級(?)浴衣地・綿絽 本来は女性用の浴衣地なので柄が少々艶っぽいか。長さだけを考えると一反で三着ほど取れるが、柄あわせなど考え、優雅に使って二着か。
ポケット柄あわせ 穴の開いたようにみえる織り方なので涼しいとは思うがどんなもんだろう。
ポケットの柄合せは真面目にやった。ボタンホール以外は手縫いにしてみたが前たての長さがなぜか合わなかったり、ボタンホールが今ひとつだったりとまだまだですなぁ。
出来ばえ・近くで見てはいけません
2009.5.22半襦袢
半襦袢古くなった浴衣で作ってみる。袖、襟はそのまま。身ごろの半身は先日まくらにしてしまったので、残りの半身で身ごろを作り直す。半襟もブラウスをほどいてハギレにしたものを利用。
できばえ・ウールの着物のとき試してみよう。
巾着袋あるいはズタ袋
巾着袋 ハトメ失敗の図 夫が世田谷のボロ市にて購入した酒袋を使用。夫のご要望にて作成。
ハトメ打ち、ちと失敗。ハトメは一発で決めなきゃ駄目ね。
できばえ・ハトメの数を間違えてしまった。六つ打ったが、八つ必要でした。
2009.3.20まくら
枕深大寺の蕎麦屋でソバ殻を購入。ソバ殻を一度干してから、古い浴衣をほどいた袋に入れて枕作成。
これが枕一つ分のソバ殻
そば殻
「伊右衛門手ぬぐいで」小枕も作る 小枕
できばえ・サクサクのソバ殻枕はなかなか快適
2009.3.2マフラー
マフラー 百円ショップに売っていたアクリルのスラブヤーン40g4玉 編み物本の二番目に出ていた基礎の基礎。ガーター編みと二目ゴム編み。 夫のご要望にて作成だがもっとコンパクトにしたかったところ。 できばえ・近くで見てはいけない
2008.12.20作務衣
作務衣(裏付・袷風)
作務衣 もとはウールの着物、帯2本、制作・約二年がかり ズボンも裏付だがファスナーとポケットは無し
できばえ・かなりやっつけ仕事。近くで見てはいけない。 にもかかわらず、夫へのクリスマスプレゼント